2020/08/08
金属アレルギーや肌トラブル
こんにちは、前回の投稿で肌荒れについて書いたので今日はお客様から相談されることの多い金属アレルギーについてお話したいと思います。
「ジュエリーを贈りたいんだけど相手に金属アレルギーがあるのでどうしたらよいか」
「アレルギーの出ないものを選びたい」
こういったご要望をよくいただきます。
結論からいいますとアレルギーは身に着けるかたの体質に大きく依るところがありますので、これを着ければ絶対に大丈夫!という金属はありません。
プラチナは大丈夫だけど銀はダメだったり、銀は大丈夫なのに金はダメ、と個人差がありますので、会話の中で金属アレルギーの話が出てきたらよくお聞きになって、贈り物をする際にはアレルギーの出た地金を避けて選んで頂ければと思います。
(チタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウム、タンタルが金属アレルギーにならないという情報も聞きますがアクセサリーとしてのデータが少ないのでならないとはいいきれないと感じております)
金属アレルギーが起きる流れは… 汗や体液によって微量に溶けた金属イオンが体のたんぱく質と結合してアレルゲンとなるたんぱく質に変質します (金属蛋白複合体)
身体がこれを拒絶し「かぶれ」や「炎症」を引き起こし、紅斑(こうはん、赤いぶつぶつ)や皮膚の盛り上がり、あるいは水疱を生じる疾患で、激しいかゆみや痛みをともないます。
個人差がありますが、万が一金属アレルギー(アレルギー性接触皮膚炎)の症状を起こした場合は直ぐに使用を中止し、専門医に相談してください。
暑い夏、たくさん汗をかいてネックレスの首元やピアスしている耳たぶが赤くかゆくなる症状が出るのはそこに溶け出す金属イオンが増えるからですね。日焼け止めやボディーミストなどの化粧品が影響することもありますので肌の変化を感じたら無理せず外してください。
ちなみに敏感肌用の日焼け止めには酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線散乱剤として使用されていることが多いです。
ここに言及すると長くなってしまうのでまたの機会に…
時折、めっきが部分的に剥離したものや錆びが出ているものを身に着けているかたをお見かけするととても心配になります。
素材があまり良くないこともありますので極端に安価なアクセサリーにはお気をつけいただきたいです。
近年の流行の変化や新商品の発売により、人体にばく露される化学物質等の種類も多様化しており、気付かずに原因製品の使用を継続すると、局所の障害が全身に広がり、症状の悪化を招くこともあるため、軽症であっても注意が必要である。
症状が発現した場合には、原因と思われる製品の使用を中止し、早期に医療機関を受診する必要がある。また、今回紹介した事例にも見られるように、原因製品の継続使用等により、治療が長引く可能性がある。
症状の重症化や治療の長期化を避けるためにも、原因製品及び原因物質の特定が重要と考えられる。症状が治まった後、再度使用して同様の症状が発現するような場合には、同一素材の使用を避けることが賢明であり、症状が改善しない場合には、医療機関への再受診が必要である。
※2018年家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告 より
ちなみに貴金属は熱伝導率が良いため、例えばピアスを着けたままスキーやスノーボードをすることや、ネックレス、指輪、ピアスを着けたままサウナに入ることは、凍傷や火傷の原因になってしまいます。
肌を焼きたくてネックレスを着けたまま横になって寝てしまったり、真冬にシルバーのピアスを着けて冷たい風にさらされたり…意外なことでダメージを負ってしまいますのでお気をつけくださいませ。
正しく身に着けて管理していただければジュエリーは一生の宝物です。一生どころか子の代・孫の代まで引き継ぐことのできる美しいお守り。ジュエリーとの楽しい生活をお手伝いできれば光栄この上ありません。
「ジュエリーを贈りたいんだけど相手に金属アレルギーがあるのでどうしたらよいか」
「アレルギーの出ないものを選びたい」
こういったご要望をよくいただきます。
結論からいいますとアレルギーは身に着けるかたの体質に大きく依るところがありますので、これを着ければ絶対に大丈夫!という金属はありません。
プラチナは大丈夫だけど銀はダメだったり、銀は大丈夫なのに金はダメ、と個人差がありますので、会話の中で金属アレルギーの話が出てきたらよくお聞きになって、贈り物をする際にはアレルギーの出た地金を避けて選んで頂ければと思います。
(チタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウム、タンタルが金属アレルギーにならないという情報も聞きますがアクセサリーとしてのデータが少ないのでならないとはいいきれないと感じております)
金属アレルギーが起きる流れは… 汗や体液によって微量に溶けた金属イオンが体のたんぱく質と結合してアレルゲンとなるたんぱく質に変質します (金属蛋白複合体)
身体がこれを拒絶し「かぶれ」や「炎症」を引き起こし、紅斑(こうはん、赤いぶつぶつ)や皮膚の盛り上がり、あるいは水疱を生じる疾患で、激しいかゆみや痛みをともないます。
個人差がありますが、万が一金属アレルギー(アレルギー性接触皮膚炎)の症状を起こした場合は直ぐに使用を中止し、専門医に相談してください。
暑い夏、たくさん汗をかいてネックレスの首元やピアスしている耳たぶが赤くかゆくなる症状が出るのはそこに溶け出す金属イオンが増えるからですね。日焼け止めやボディーミストなどの化粧品が影響することもありますので肌の変化を感じたら無理せず外してください。
ちなみに敏感肌用の日焼け止めには酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線散乱剤として使用されていることが多いです。
ここに言及すると長くなってしまうのでまたの機会に…
時折、めっきが部分的に剥離したものや錆びが出ているものを身に着けているかたをお見かけするととても心配になります。
素材があまり良くないこともありますので極端に安価なアクセサリーにはお気をつけいただきたいです。
近年の流行の変化や新商品の発売により、人体にばく露される化学物質等の種類も多様化しており、気付かずに原因製品の使用を継続すると、局所の障害が全身に広がり、症状の悪化を招くこともあるため、軽症であっても注意が必要である。
症状が発現した場合には、原因と思われる製品の使用を中止し、早期に医療機関を受診する必要がある。また、今回紹介した事例にも見られるように、原因製品の継続使用等により、治療が長引く可能性がある。
症状の重症化や治療の長期化を避けるためにも、原因製品及び原因物質の特定が重要と考えられる。症状が治まった後、再度使用して同様の症状が発現するような場合には、同一素材の使用を避けることが賢明であり、症状が改善しない場合には、医療機関への再受診が必要である。
※2018年家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告 より
ちなみに貴金属は熱伝導率が良いため、例えばピアスを着けたままスキーやスノーボードをすることや、ネックレス、指輪、ピアスを着けたままサウナに入ることは、凍傷や火傷の原因になってしまいます。
肌を焼きたくてネックレスを着けたまま横になって寝てしまったり、真冬にシルバーのピアスを着けて冷たい風にさらされたり…意外なことでダメージを負ってしまいますのでお気をつけくださいませ。
正しく身に着けて管理していただければジュエリーは一生の宝物です。一生どころか子の代・孫の代まで引き継ぐことのできる美しいお守り。ジュエリーとの楽しい生活をお手伝いできれば光栄この上ありません。